公開講演会コロニアリティの発見と謝罪・負の遺産化・脱植民地化
〜博物館の実践と舞踊の流用に対する先住民マオリの主張

日時:2022年12月19日(月) 16:00-19:00
会場:同志社大学室町キャンパス 寒梅館 KMB213教室(ハイブリッド開催)
講師:土井冬樹(神戸大学 国際文化学研究推進インスティテュート 協力研究員)
コメンテイター:中村昇平(東洋大学)、鈴木赳生(同志社大学)
主催:グローバル地中海地域研究 同志社拠点 「コロニアリティと社会的実存」研究班

2022.11.08 UP
©土井冬樹

©土井冬樹

要旨

先住民は、西洋諸国を中心とする人々に植民地化され、不当に土地を奪われ、文化を抑圧された。そして、第二次世界大戦後、先住民運動を展開して権利主張を行ってきた。その過程は、コロニアリティの発見とそれへの反応として見ることができる。国家による謝罪は植民者側の、負の遺産化は先住民側(植民者側の場合も想定はできるが)の反応といえ、脱植民地化は、先住民を主体としながらも、先住民と植民者両者が強く関わるものと考えられている。本発表では、博物館の実践や他者による舞踊の利用を批判してきたニュージーランドの先住民であるマオリの主張に着目し、コロニアリティがいかに発見され、どのように反応したのか/しているのか、そして脱植民地化がどのように目指されているのかを分析する。

講師プロフィール

神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート協力研究員。2022年、神戸大学大学院国際文化学研究科の博士後期課程を修了。文化人類学、先住民研究。ニュージーランドのロトルア近郊を主たるフィールドとし、先住民マオリの歌と踊りの利用をめぐるポリティクス、先住民の文化的・知的財産の保護と知的所有権、先住民の移民にみられる文化的実践とその変容について研究している。

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お問い合わせ

鈴木赳生(同志社大学 研究開発推進機構)
taksuzuk@mail.doshisha.ac.jp