公開セミナーアメリカ史から考える多文化都市

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概要

　アメリカ合衆国における都市空間をめぐる歴史研究は、人種・階級・ジェンダー・セクシュアリティの交差や、国境を越えるトランスナショナルな人・資本・モノのネットワーキングの重なりを丁寧に読み解いてきた。本セミナーでは、ロサンゼルスとアトランタという異なった歴史的・地域的文脈にある二つの都市を扱った研究から、アメリカ多文化都市をめぐる歴史的文脈の深層を探りたい。
　第一部では、徳永悠氏（京都大学）が2022年に刊行した著書Transborder Los Angeles: An Unknown Transpacific History of Japanese-Mexican Relations(University of California Press)の合評会として、徳永氏の解題に続いて、都市史の観点から土屋和代氏（東京大学）、移民史の観点から吉田晋也氏（ミネソタ大学・院）がコメントする。
　第二部では、宮田伊知郎氏（埼玉大学）が「1970年代のアトランタ都市圏における公共交通機関の形成とアフリカ系アメリカ人コミュニティ」という題目で報告する。

登壇者プロフィール

・徳永悠：アメリカ研究、移民史。京都大学 大学院地球環境学堂（大学院人間・環境学研究科両任）准教授。朝日新聞社記者として勤務後、京都大学 人間・環境学研究科 修士課程、南カリフォルニア大学 歴史学科 博士課程修了、京都大学 人文科学研究所助教を経て現職。詳しくはこちら。
・土屋和代：東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻 教授。カリフォルニア大学サンディエゴ校でPhD（歴史学）取得。詳しくはこちら
・吉田晋也：一橋大学 大学院社会学研究科 修士課程修了。現在、ミネソタ大学 大学院歴史学研究科 博士課程に在籍。専攻はアメリカ社会史。詳しくはこちら。
・宮田伊知郎：アメリカ史。埼玉大学 大学院人文社会科学研究科 教授。ジョージア大学 歴史学科 博士課程修了。詳しくはこちら。

お問い合わせ

南川文里（同志社大学グローバル・スタディーズ研究科）
fminamik@mail.doshisha.ac.jp