公開上映会・講演会岡村淳監督『消えた炭鉱離職者を追って リオディジャネイロ編』

日時:2023年10月13日(金) 17:30-20:10
会場:同志社大学 烏丸キャンパス 志高館 SK118(対面)
講師:岡村淳(映画監督)
主催:グローバル地中海地域研究 同志社拠点 「多文化主義と共生の危機」研究班、同志社大学アメリカ研究所 部門研究3 Transient Subjects/Unsettled Settlers

2023.09.28 UP
©Diego Torres Silvestre.

©Diego Torres Silvestre. "The last one. I promise!", Taken on June 14, 2018 (No change has been made)

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企画趣旨

九州の石炭産業が世界遺産として光が当てられるなか、ブラジルに渡った炭鉱離職者たちのその後は一部の記録文学を除き知られていない。本企画では、ブラジル移民を追い続けてきた岡村淳監督の新作映像から、トランスパシフィック世界の人間の活動や生存戦略、繰り返される移動、国境を超えて想起される文化共同体や国内の敵として破壊されるコミュニティなどの歴史を考える。エネルギーシフトと閉山にともなう労働者の大量解雇、コミュニティの解体、暴力、南米へのあこがれと落差、様々な問題をはらむブラジル移民の歴史経験を、映像と監督との対話から共有する場所をつくりたい。

作品情報

撮影1999年、編集2023年、撮影・編集・語り:岡村淳
南米を周り『出ニッポン記』を記した記録文学者・上野英信の足跡を追い、筑豊の閉山炭住地区で伝道を続ける犬養光博牧師夫妻がブラジルを訪問。
リオデジャネイロ州山間部で九州・北海道の炭鉱離職者が入植したフンシャール移住地を訪ねる。

登壇者プロフィール

日本映像記録センター元ディレクター。1987年よりブラジルに移住、サンパウロ在住。ブラジルの日本人移民、社会・芸術・環境問題をテーマとした作品の制作を継続中。作品のDVD化やレンタルをせずに、上映には制作責任者である岡村の立会いを原則とする「ライブ上映会」を行なっている。
・主著:『忘れられない日本人移民』(港の人、2013年)
岡村淳のオフレコ日記