場所: 同志社大学今出川キャンパス 良心館 RY411(対面、講演者のみオンライン参加)
講師: Megha Wadhwa (ベルリン自由大学)
主催: グローバル地中海地域研究同志社拠点「多文化都市と共生の危機」研究班
QuaMaFA Films, German Federal Ministry of Education and Research, Filmmaking for Fieldwork, Free University Berlin and Sophia University Tokyo.
この1時間の映画は、10年以上前に夫を追って日本に移住してきた、2人のインド人女性の生活記録だ。彼女たちは喜んで外国に移り住み、夫と一緒になったが、日本についての予備知識は一切なかった。アメリカ、イギリス、カナダに住む親戚の生活を遠くからみてきたため、日本でも似たような生活を期待してきたが、現実は期待を裏切ることになる。快適さや贅沢、愛や楽しみに、孤独と恐怖が取ってかわったのだ。本作は個人的な語りを通して、彼女たちの過去、現在、未来の期待を検討する。そして、それがインド人の女性・妻・母親、外国で働く労働者としての役割にどう影響するのか、「自分の居場所をみつける」なかで彼女たちがどのような困難に直面したのかをみていく。
17:30-17:40: イントロダクション
17:40-18:40: 『居場所をみつける:移民女性の聞かれざる物語』上映(日本語字幕あり、58分)
18:40-19:30: Megha Wadhwa監督との質疑応答(オンライン、日英両語)
移民研究、日本・インド研究。ベルリン自由大学研究員、母校である上智大学の客員研究員を務める。ニュー・デリー出身、東京で15年間暮らしたのち、2021年にベルリンへ移住。著書Indian Migrants in Tokyo: A Study of Socio-Cultural, Religious and Working Worlds (Routledge, 2021)のほか、日本におけるインド人コミュニティ等にかんする記事や論文をThe Japan Timesや他の雑誌に掲載。現在は「日本とシンガポールにおけるインド人の職業:移住傾向、労働市場と諸困難」について研究し、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の助成による研究プロジェクト‘Qualifications and Skill in the Migration Process of Foreign Workers in Asia’ (QuaMaFA)に携わっている。
ルバイ エレン(パリ政治学院)
helene.lebail@sciencespo.fr