公開シンポジウムホモナショナリズムを再訪する

日時:2025年10月11日(土)12:00-16:00
会場:同志社大学東京キャンパスセミナー室(ハイブリッド)
使用言語:英語(一部日本語通訳有)
登壇者:ジャスビル・プア(ブリティッシュ・コロンビア大学社会正義研究所・教授)ほか

2025.08.29 UP
©Brent

©Brent "Rainbow Flags", Taken on June 7, 2014 (No change has been made)

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概要

本シンポジウムでは、ジェンダー・セクシュアリティと植民地主義・人種主義の結びつきを紐解き理解するため、クィア理論研究者で、現在に至るまで大きな影響を与え続けているジャスビル・プア(Jasbir K. Puar)氏を迎えディスカッションを行う。プア氏が2007年の著作Terrorist Assemblages: Homonationalism in Queer Timesで概念化した「ホモナショナリズム」は、フェミニズムやクィア理論を越え、地域研究や植民地主義研究、宗教研究、障害学、批判的動物研究に多大な影響を与え続けている。本シンポジウムではプア氏の基調講演の後、2名のディスカッサントの報告を踏まえ、ディスカッションを行う。なお、本シンポジウムは、グローバル地中海研究プロジェクト同志社拠点(MICCS)及び東京大学教養学部附属教養教育高度化機構D&I部門駒場キャンパスSafer Space(KOSS)の共催で行われる。

日時

2025年10月11日(土)12:00-16:00(11:30会場での受付開始)

使用言語

英語(Webinar参加者の方は、ジャスビル・プア氏基調講演のみ英日同時通訳がご利用いただけます)
※対面会場での参加者は英語のみとなります。

情報保障

本イベントでは、Webinar参加者のみ、UDトークを利用した日本語文字通訳がご利用いただけます。

プログラム

 12:00-12:10:開会挨拶:森千香子・同志社大学社会学部社会学科教授

 12:10-12:30:趣旨説明 :保井啓志・同志社大学都市共生研究センター研究員

 12:30-13:30:ジャスビル・プア(Jasbir K. Puar)基調講演
 From Homonationalism to Homofascism
 (Zoom Webinar参加者には、日本語同時通訳、文字通訳の情報保障有り)

 (15分休憩)

 13:45-14:15:ディスカッサント1:地域からの応答
 福永玄弥・東京大学教養学部附属教養教育高度化機構D&I部門准教授
 報告題「東アジアにおけるポスト/冷戦体制とホモナショナリズム(仮題)」
 (Zoom Webinar参加者のみ日本語文字通訳の情報保障有り)

 14:15-14:45:ディスカッサント2:異分野からの応答
 保井啓志・同志社大学都市共生研究センター研究員
 報告題:「ホモナショナリズムの与えた影響:動物の政治から」

 概要:ジャスビル・プアのホモナショナリズムは、その功績がクィア理論や特にイスラエルのジェンダー・セクシュアリティについての研究に多く参照されてきただけでなく、分野を超えて応用された。本報告では、イスラエルにおけるヴィーガン・ナショナリズムの概念を事例に、ホモナショナリズムの与えた批判的動物研究に対する領域横断的な影響について検討する。その際、「肉食や菜食をめぐる二項対立及び人間と動物の交差が規範的な身体をどのように規定してきたか」というエコフェミニズム的な視点を重視する。
 (Zoom Webinar参加者のみ日本語文字通訳の情報保障有り)

 (15分休憩)

 15:00-15:55:質疑応答と議論:モデレーター:清水晶子・東京大学大学院総合文化研究科教授

 15:55-16:00:閉会挨拶:清水晶子・東京大学大学院総合文化研究科教授

登壇者情報

基調講演:
ジャスビル・プア(Jasbir K. Puar)(ブリティッシュ・コロンビア大学・教授)
ジャスビル・K・プア(Jasbir K. Puar)は、ブリティッシュ・コロンビア大学社会正義研究所の人文学特別教授(Distinguished Faculty of Arts Professor)であり、南アフリカ・ケープタウン大学女性・ジェンダー学科の特別教授(Extraordinary Professor)、およびラトガース大学名誉教授である。ラトガース大学では23年間にわたり女性・ジェンダー・セクシュアリティ学科で教鞭を執ってきた。著書に、受賞歴のあるThe Right to Maim: Debility, Capacity, Disability(2017、スペイン語訳刊行済・ポルトガル語訳刊行予定)およびTerrorist Assemblages: Homonationalism in Queer Times(2007、フランス語・スペイン語・ポルトガル語訳刊行済、2017年には10周年記念拡大版刊行)がある。氏の論文はSocial TextSouth Atlantic Quarterlyなどの学術誌、『アルジャジーラ』や『ガーディアン』などの一般メディアにも掲載され、20言語以上に翻訳されている。また、氏はシャルジャ建築トリエンナーレ(2019年)およびシャルジャ・アート・ビエンナーレ(2023年)において展示の共同企画も手がけている。2019年には、クィア研究や運動における生涯の業績と影響が評価され、ニューヨーク市立大学(CUNY)のゲイ・レズビアン研究センター(CLAGS)よりケスラー賞(Kessler Award)を受賞している。

ディスカッサント:
福永玄弥(ふくなが げんや)(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構D&I部門・准教授)
研究関心は東アジアにおける植民地主義・冷戦体制と性政治。主な著作・論考に『性/生をめぐる闘争——台湾と韓国における性的マイノリティの運動と政治』(明石書店)、「国家、資本、再生産——ポスト同性婚時代の台湾にみる『クィア家族』の形成とホモキャピタリズム」(『社会学評論』303号、近刊)など。

保井啓志(やすい ひろし)(同志社大学都市共生研究センター・研究員)
同志社大学研究開発推進機構学術研究員兼人間文化研究機構人間文化研究創発センター研究員。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門はイスラエル研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究、批判的動物研究。著書に『権利の名のもとに:イスラエルにおける性的少数者の権利と動物の権利』(東京大学出版会、2025年)がある。

開催方法

ハイブリッド
同志社大学東京サテライト・セミナー室会場及びZoom Webinar)

事前申し込み

対面参加申し込みの方はこちら

Zoom Webinar参加申し込みの方はこちら

なお登壇者への事前質問はこちら(登録画面にも事前質問欄があるので、そちらにお書きいただいた場合は再度お書きいただく必要はありません)

共催情報

グローバル地中海地域研究同志社拠点(同志社大学都市共生研究センター)、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 D&I部門駒場キャンパスSaferSpace(KOSS)

お問い合わせ

保井啓志(やすい ひろし)(同志社大学都市共生研究センター)
hiroshi.yasui63@gmail.com